3. 国民健康保険料の上限額が適用される目安年収は1170万円以上の人

国民健康保険料の上限額引上げにより、上限額が適用される人の年収も変わります。

上限額が92万円になると、上限額が適用される人の年収は約1170万円以上(単身世帯の場合)となります。

上限額と上限額が適用される年収(単身世帯)

上限額と上限額が適用される年収(単身世帯)

出所:厚生労働省「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」をもとに筆者作成

なお、保険料率が引き下げられた場合、給与収入約1140万円から約1170万円の単身世帯の人(2024年度の保険料が上限の89万円の人)の一部は、保険料が下がる可能性もあります。

4. まとめにかえて

2025年度の国民健康保険料の上限額は、2024年度の89万円から3万円引き上げられ92万円になる予定です。

上限額の引上げにともない、上限額が適用される単身世帯の年収も約1140万円以上から約1170万円以上にアップします。

介護給付費は医療給付費以上に増加率が高く、医療と介護に関する保険料は今後とも増えることが予想されます。

社会保険制度を個人の力で変えることは難しいですが、生活に大きな影響を及ぼすため関心を持ち続けましょう。

参考資料

西岡 秀泰