2. 就職氷河期世代と他の世代との比較
就職氷河期世代の年収や貯蓄は、他の世代と比較してどのような位置にあるのか確認しましょう。
まず、就職氷河期世代の年収を他の世代と比較します。就職氷河期世代で非正規雇用の年収を、350万円とします。
他の世代と比較すると、20歳代の正社員と同程度の年収水準でした。
次に、貯蓄の状況について確認しましょう。非正規雇用となっている40歳代や50歳代は、20歳代と同じ年収水準なので、20歳代の貯蓄実態を確認します。
貯蓄の平均額は、2人以上の世帯と単身世帯で以下の通りです。
- 2人以上の世帯:249万円
- 単身世帯:121万円
20歳代の平均貯蓄額は、すべての年代で最も低くなりました。
つまり、就職氷河期世代の年収と貯蓄の平均額は、20歳代と変わらない可能性もあります。以上から、就職氷河期世代は、雇用だけでなく貯蓄や生活が不安定な年代であると考えられます。
こうした就職氷河期世代に、どのような支援が実施されているのか確認しましょう。