就職氷河期とは、バブル崩壊後の1990年代から2000年代の時期を意味します。
この時期に就職した世代は「就職氷河期世代」といわれ、雇用環境が不安定な人が多い世代とされています。
では、就職氷河期世代とされる40歳代や50歳代の年収や貯蓄は、どうなっているのでしょうか。
今回は、就職氷河期世代の年収や貯蓄の平均額について解説します。
記事の後半では、国が実施する就職氷河期世代への最新支援策を解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 40歳代から50歳代の年収と貯蓄の平均額
就職氷河期世代である40歳代と50歳代は、年収や貯蓄にどのような傾向がみられるのか確認しましょう。
1.1 40歳代から50歳代の平均年収
厚生労働省が2024年3月27日に調査した「賃金構造基本統計調査」によると、40歳代と50歳代の毎月決まって受け取る賃金は、以下の通りです。
賞与を賃金4ヵ月分とした場合、各年代の年収は以下の通りです。
- 40歳~44歳:約542万円
- 45歳~49歳:約569万円
- 50歳~54歳:約594万円
- 55歳~59歳:約602万円
40歳代から50歳代の平均年収は、540万円から600万円程となっています。
しかし、就職氷河期世代では、非正規雇用の人も一定の割合でいます。雇用形態別の賃金は、以下の通りになりました。