1.3 40歳代から50歳代の平均貯蓄

金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」から、40歳代と50歳代の貯蓄額を確認しましょう。

40歳代の平均貯蓄額は、以下の通りです。

  • 2人以上の世帯:889万円
  • 単身世帯:559万円

一方で、50歳代の平均年収は、以下の通りです。

  • 2人以上の世帯:1147万円
  • 単身世帯:1391万円

ただし、単身世帯と2人以上の世帯でみる貯蓄額の中央値は、以下のとおりでした。

単身世帯と2人以上の世帯でみる貯蓄額の中央値

単身世帯と2人以上の世帯でみる貯蓄額の中央値

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」の各調査結果を元に筆者作成

  • 40歳代:単身世帯47万円・2人以上の世帯220万円
  • 50歳代:単身世帯80万円・2人以上の世帯300万円

中央値とは、データの数値を小さい順に並べた場合にちょうど真ん中にくる値です。

平均値に比べると中央値の値が少ないため、全体的な傾向としては貯蓄のない世帯のほうが多いといえます。

非正規雇用の場合、正社員と比べて平均年収が低くなる傾向にあるので、貯蓄額も少なくなる人もいるでしょう。

では、就職氷河期世代と他の世代の年収や貯蓄額を比較してみましょう。