社内不倫の「うまみ」は、経験した人にしかわからないと言います。不倫相手に注がれる自分以外の異性の視線に嫉妬したり、ふわっと香る家庭の香りにほのかな嫉妬を覚えたり、自分たちしかわからない特別なサインを共有したり。
家庭とオフィス。2つの組織を欺くリスキーな行為は、同じことが繰り返される単色の日常に、パキッと目の覚めるような原色のスリルと背徳感を与えてくれるからこそ、ハマる人があとをたたないのかもしれません。
社内の恋愛トラブルの3割は「社内不倫」によるもの
「うちの会社の上司と私の後輩、絶対つきあってる。彼女、上司と話すときは露骨なアニメ声になるし、もうバレバレでほんっとにやりにくい」と眉をひそめながらも饒舌に語っていたのは、会社員のAさん。
その3か月後、女性は妊娠により退職。彼女の上司の家庭ではいまだに修羅場が続いているといいます。
日本法規情報株式会社が社内恋愛についての調査を行ったところ、「自分、または知人が社内の恋愛トラブルに遭ったことがある」と回答した割合は、25%。
そのうちの3件に1件が「社内不倫」(31%)。他のトラブルと比較して群を抜いて高くなっています。