2024年の第50回衆議院議員選挙も終わり、まさに今後の経済政策がどうなるかが決まる重要なタイミングにあるといえます。
私たちのくらしを考えるにあたり、物価上昇は待ったなしで家計を圧迫し、また、決まった年金収入の中で日々のやりくりをしないといけないという世帯も多いでしょう。
今回は、そうした経済環境の中、老後の年金が現在どれくらいの水準もらえているのかを確認しつつ、今後のライフプラニングについて考えてみましょう。
1. 公的年金の仕組み…国民年金と厚生年金はいわゆる「2階建て」構造
まずは、公的年金制度について確認しておきましょう。
日本の年金は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2種類から成り立っています。
これらはいわゆる「2階建て」の構造となっており、そうよばれています。
1.1 1階部分:国民年金(老齢基礎年金)
国民年金は、日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入対象です。
保険料は全員一律で、仮に40年間欠かさず保険料を納めれば、満額が受け取れます。
1.2 2階部分:厚生年金(老齢厚生年金)
厚生年金は、会社員や公務員、またパートで特定適用事業所で働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入できる年金保険です。
保険料は、収入に応じて(上限あり)変動があり、加入期間や納めた保険料により個人差が大きく出やすいのが特徴です。