6. 老後に向けた資金計画を立てよう

年金受給額の実態や年金生活者支援給付金制度について確認していきました。

厚生年金の平均受給額が「14万6429円」という結果でしたが、イメージしていた年金受給額と比べていかがだったでしょうか。

冒頭でも触れたように、物価高や一層の少子高齢化の進行などを考慮すると、老齢年金だけで老後の生活をまかなおうとするのは少し不安が残るかもしれません。

ひと昔前は銀行の定期預金でも数%の金利がつく時代がありましたが、未だ低金利である状況を考えると、現預金だけで老後に向けて資産形成していくのは、物価上昇率に負けてしまい、実質的にはお金の価値が目減りしてしまう可能性も高くなります。

そのため、老後の生活をより豊かにするためにも、今後のお金の置き場所も銀行以外に分散することが大切になってきます。

少なくとも物価上昇率よりも増える資産としては、よく言われるのが「株式」や「不動産」「金」などがあります。

いきなりこれらに投資するのは少しハードルが高いという人も多いと思います。そういう人は、「投資信託」という形で分散して持つ方法もあります。

今であれば投資信託を活用した「NISA」や「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」などの国が用意してくれた税優遇制度も充実しています。

資産運用にはリスクも伴いますが、これらの制度もうまく使って、コツコツ資産形成・資産運用していくのも良いのではないでしょうか。

お金の置き場所を変え、預貯金含めお金が増えていく「仕組み」が作れると、将来の老後生活を不安から安心に変えていくことができるかもしれません。

参考資料

小沼 大助