老後の生活を支える重要な柱である公的年金。将来、自分がどのくらいの年金を受け取れるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
厚生年金の受給額は、現役時代の収入や加入期間によって異なります。平均的な受給額は月額14万円台ですが、実際には人によって受け取る額は大きく異なります。
年金が少ない方には「年金生活者支援給付金」というサポートも用意されていますが、支給額は決して大きな金額ではありません。
今回の記事では、「月額15万円以上」の厚生年金を受け取れる人の割合を詳しく解説します。さらに、年金生活者支援給付金の概要や対象者、支給金額についてもわかりやすく説明していきます。
記事の後半では、老後に向けてどんな準備が必要なのかについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 半数以上の人が厚生年金「月額15万円」に到達しない現実
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均月額は「14万3973円」と報告されています。
この金額には国民年金の受給額も含まれています。
一般的に、厚生年金は手厚いと考えられがちですが、国民年金を含めて14万円台という数字を聞いて驚く方も多いでしょう。
また、厚生年金の受給額は現役時代の報酬や加入期間によって大きく異なります。
そのため、実際に15万円以上を受け取る人はそれほど多くありません。
次章で、厚生年金「月額15万円以上」の割合(※国民年金の金額を含む)を見ていきましょう。