2.1 家計が心配と答えた高齢者世帯の割合
一方「家計にゆとりがなく多少心配である」「家計が苦しく非常に心配である」と回答した割合は、約3割となりました。
- 70歳~74歳:31.8%
- 75歳~79歳:33.3%
以上から、70歳代で貯蓄のない世帯にとっては、年金だけで生活することに不安を感じています。就業率の増加も「年金だけでは生活できない」と感じている部分が背景にあるといえるでしょう。
では、年金生活をむかえる前に気をつけておきたいポイントについて確認します。
3. 年金生活をむかえるまでに注意したいポイント
年金生活をむかえるまでに、注意したいポイントは以下の通りです。
- 余計な支出を減らしておく
- ハイリスク・ハイリターンの資産運用をなるべく控える
- 病気や介護にかかる費用を補てんする備えをしておく
それぞれのポイントについて解説しましょう。
3.1 余計な支出を減らしておく
一般的に、公的年金の受給額は働いて得ていた給料に比べると低くなります。
そのため、現役世代と同じ感覚で支出していると、年金より生活費が上回ってしまいます。
貯蓄のない世帯では、必要以上にお金をかけないように支出を減らしておきましょう。
貯蓄がある世帯でも、毎月いくらまで支出できるのかライフプランをもとに支出を減らしてください。
家計簿の見直しや、保険料やサブスク費用などの固定費を削減して、支出を少なくする努力をしましょう。