1.2 単身世帯
単身世帯における70歳代の平均貯蓄額は、1529万円でした。貯蓄がない世帯の割合と3000万円以上ある世帯の割合を比べると、以下の通りです。
- 金融資産非保有:26.7%
- 3000万円以上:17.3%
2人以上の世帯と比較すると、貯蓄のない世帯と3000万円以上ある世帯の割合は、約10ポイントの差がありました。単身世帯では、貯蓄のない世帯が多い実態となっています。
以上から、70歳代は「貯蓄のない世帯」と貯蓄のある世帯」に二極化している結果となりました。
では、70歳代は日々の生活に対してどのような意識をもっているのか確認しましょう。
2. 70歳代の生活事情
厚生労働省が2024年7月5日に公表した「国民生活基礎調査の概況」によると、総所得のうち、年金が100%となっている高齢者世帯の割合は、41.7%でした。
高齢者の約4割は、収入源が年金のみとなっています。
貯蓄がない高齢者にとっては、昨今の物価高によって家計が苦しく感じる場面が多くなっているといえるでしょう。
実際に、70歳代で「家計にゆとりがあり全く心配なく暮らしている」と回答した割合は、全体の約1割程度となりました。
- 70歳~74歳:9.4%
- 75歳~79歳:10.0%