4. 東京都第15区(江東区)で惜しくも敗れた無所属・須藤元気氏の基礎情報

須藤元気氏は今回、無所属で出馬しました。東京15区の立候補者5人のなかでは2番目に多い6万5666票(10月27日23時59分確定)を獲得し、当選した酒井なつみ氏とはわずか1125票差で敗れました。

須藤元気氏のプロフィールや今回掲げていた公約についてみていきましょう。

須藤元気氏は1978年生まれ、元格闘家。拓殖大学大学院地方政治行政研究科修士課程を修了。18歳で1996年全日本ジュニアレスリング大会優勝。その後、プロ格闘家に転向し、K-1、UFCなどで人気を博します。引退後は拓殖大学レスリング部の監督を務めました。政治家としては、2019年の参議院議員選挙において全国比例で初当選しました。

5. 須藤元気氏の公約

須藤氏は以下の9つを掲げていました。

  • 消費税減税
  • 非正規の格差解消
  • 配偶者控除の壁を大幅引き上げ
  • 伝統文化を活かした地域おこし
  • 災害対策の強化
  • スポーツ振興
  • 全ての世代が安心して暮らせる社会
  • オーガニック給食の推進
  • 犬猫殺処分ゼロ

 

今回の投票率は53.85%でした

国会議事堂の正面

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6. 須藤元気氏が掲げた、非正規で働く人々の格差解消や配偶者控除などに対応する政策とは?

須藤元気氏が掲げた格差解消などの政策では、2024年10月から、従業員数が51人以上100人以下の企業で働くパート・アルバイトが新たに社会保険の適用対象となったことが挙げられます。今回の改正は、労働者の社会保障を強化し、社会保険制度の公平性を高めることを目的としています。適用対象となる従業員は、週の所定労働時間が20時間以上で、月額賃金が8万8000円以上、2カ月を超える雇用の見込みがあり、学生でないことが条件です。これにより、より多くの短時間労働者が健康保険や厚生年金保険に加入できるようになります。

7. まとめ

東京15区は酒井氏のほか、比例代表で自民党から立候補した大空こうき氏が当選しました。大空氏の得票数は6万2771票(10月27日23時59分確定)でした。大空氏は、公約として防災・減災対策のほか、公正でクリーンな政治、所得向上と国内投資促進による経済成長を掲げています。

以上、当選者と候補者のプロフィールや、掲げる公約などについて紹介しました。選ばれた方々は公約をしっかりと果たし、国民が望む社会を実現してくれることを期待したいですね。

参考資料

LIMO編集部