株式会社メルペイ(以下、メルペイ)は、「メルカリ」の利用実績等で限度額が決まり、アプリで利用と管理が完結するクレジットカード「メルカード」において、9月24日より「分割払い」が可能になると発表しました。
そして、10月17日からは手数料が無料の「2回払い」を追加し、これまでの「1回払い」や「定額払い」に加えて、購入者は支払い回数を2回、3回、5回、6回、10回、12回、18回、24回と自由に設定でき、より多様な選択肢で支払いを分割できるようになりました。
なぜこうした施策に踏み切ったのか、昨今の後払い決済・BNPLの動向を中心に見ていきます。
1. 3年前と比較した今の後払い決済・BNPLの動向とは
近年、後払い決済や分割払いが急速に普及し、私たちの消費行動に大きな変化をもたらしています。
メルペイが発表した調査によると、直近1年間で後払い決済サービスを利用したことがある人は31.5%と、約3人に1人が利用経験があることが明らかになりました。
月間の平均利用金額は1万円未満が61.5%と最多ですが、2021年に実施した同様の調査と比較すると、1万円以上の利用割合がすべて増加しています。
後払い決済・BNPLサービスはより幅広い価格帯で使われるようになり、支払方法の一つとして消費者の間でより広く認知され、より身近になったと言えます。