2024年10月から、従業員数51人以上100人以下の企業に勤務するパートやアルバイトの人は、厚生年金に加入しなければならない可能性があります。

保険料負担が生じ手取り収入が減る人も出てくるため、どのようなメリットがあるのか知りたいと考える人もいるでしょう。

本記事では、厚生年金の適用拡大と厚生年金加入のメリットについて解説します。

パートやアルバイトで扶養の範囲内で仕事をしている人は、今後の働き方を検討してみましょう。

1. 厚生年金保険の適用拡大

厚生年金の適用拡大(健康保険を含めて一般的には「社会保険の適用拡大」という)とは、従来加入対象外であったパートやアルバイトなどの短時間労働者に、厚生年金加入を義務付けるものです。

1.1 適用拡大の目的

厚生年金保険の適用拡大の目的は、パートやアルバイトなどの短時間労働者の年金額を引き上げることです。

厚生年金に加入することで、老齢基礎年金に加えて老齢厚生年金を受給できるようになります。

正社員と比較して短時間労働者の雇用は不安定で、老後資金に不安を抱える人もいるでしょう。

厚生年金に加入することによって、短時間労働者が安心して働ける環境づくりを図っています。