4. まとめにかえて
今回は老齢年金の年金生活者支援給付金の概要や対象者について解説してきました。
また、シニア世代が受け取っている年金平均額についても確認しました。
年金生活者支援給付金制度の対象者には、給付金が支給されますが、満額でも月額5310円(2024年度の水準)です。物価上昇分を補う程度であり、これにより生活が「ラク」になるものではありません。
現役世代の人たちは、こうしたシニアの暮らしぶりを参考に、いまからできる対策を進めていくことが大切です。
老後資金を準備する上で検討したいのが資産運用。
近年、預金金利が低いことから、効率良く資産形成を進めるべく「新NISA制度」や「iDeCo」といった税制優遇制度を活用し、資産運用を行う人が増えています。
資産運用にはリスクもありますが、運用のポイントを抑えることでリスクを軽減することも可能です。
まずは、将来いくら準備することができれば安心した老後生活を送ることができるのか目標を設定し、目標を達成するためにどのような対策をすればいいか考えていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
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厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
奥野 友貴