3. 東京都第1区(千代田区・新宿区)候補者・海江田万里氏の基礎情報
海江田氏は当選8回の大ベテラン。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、参議院議員秘書や経済評論家を経て、1993年初当選し民主党を結党し、現在は立憲民主党に合流しています。
過去に民主党代表、内閣府特命担当大臣、経済産業大臣を務め、解散前は衆議院副議長を務めていました。
公約では「安心な生活のための5経済対策」として、年金改革や中小企業支援、最低賃金1500円以上などを掲げています。
また、政治の信頼回復や平和外交、少子化対策も盛り込み、選択的夫婦別姓推進など多様性を認める社会を進めるとしています。
4. 海江田万里氏が掲げる賃上げ政策について
海江田氏は賃上げ支援を公約に盛り込んでいます。
岸田文雄政権でも物価高を上回る所得増を掲げ、賃上げ実施企業への税制優遇拡充や所得税・住民税への定額減税など、積極的に賃上げ政策に取り組んできました。
厚生労働省が行った最新の2023年調査では1人平均賃金を引き上げた企業が約9割にも上りました。1人平均賃金の改定額は9437円で前年の5534円から大幅に増加しています。
また国税庁の2023年の調査によると、民間企業の平均給与は460万円で、前年より1万9000円増加しています。
賃上げをさらに進める政策を打ち出すことができるか、今回の衆院選の大きな争点となりそうです。
5. まとめ
東京都第1区から出馬した、自民党の山田美樹氏と、立憲民主党の海江田万里氏の経済政策を比べてみました。
他の7人の公約も公表されていますので、10月27日の投票日に向けて、気になる方はチェックしてみてください。
参考資料
LIMO編集部
執筆者
LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年9月30日)。
監修者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社し、現在はコンテンツ編成本部マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
最終更新日:2024/09/04