2024年10月27日に投開票が迫る衆議院選挙。石破茂内閣発足直後の10月9日に解散され、10月15日に公示されてから、候補者による熱い舌戦が日々繰り広げられています。
政治改革や経済対策、外交、子育て支援など、さまざまなトピックで争点となっています。
自民党が過半数を維持できるのか、就任したばかりの野田佳彦代表率いる野党第1党の立憲民主党が議席を伸ばすのか、注目が集まっています。
そこで今回は、9人が立候補している東京都第1区(千代田区・新宿区)候補者から、自民党の山田美樹氏、立憲民主党の海江田万里氏の情報を振り返ります。
1. 東京都第1区(千代田区・新宿区)候補者・山田美樹氏の基礎情報
当選4回の前職・山田氏は、東京大学法学部を卒業し、通商産業省に入省。コロンビア大学でMBAを取得し、内閣官房、複数の民間企業勤務を経験し、2012年に東京1区で衆議院初当選しています。
現在まで外務大臣政務官、環境副大臣、自民党副幹事長を歴任しました。
今回掲げた6つの政策で、1番目に選んだのは徹底した政治改革。政策活動費や政党交付金などの政治資金制度改革に着手すると明言しています。
外交分野では近隣諸国へ毅然とした姿勢を貫き、安全保障の観点から、製造業、医薬品供給に力を入れるとしています。
また、子育て支援については、国と自治体の連携を強化し、成長段階に応じて丁寧な支援を実施。生涯教育の機会を拡充するなど、働き方改革の推進も掲げています。
2. 山田美樹氏が掲げる製造業への支援について
山田氏は製造業・サービス業のコロナ禍からの復活支援を公約に掲げています。
2024年5月31日に経済産業省などが発表した「2024年版ものづくり白書」によると、サービス業(31.6%)、製造業(19.4%)は合わせて日本のGDPの大半を占める重要分野です。
製造業の一人当たり名目労働生産性をみてみると、直近はコロナ禍前の水準を下回る結果に。一方で営業利益ではコロナ禍前より高水準に転じています。
コロナ禍以降も資源価格やエネルギー価格の高騰など、世界的に不安定な情勢が続いており、不安視する事業者が増加。山田氏はその対応に総力を挙げるとしています。
経済産業省は安定した競争力を維持するため、DX投資を促進しています。