次回の年金支給日は12月13日です。
厚生労働省では、平成26年度から毎年11月30日(いいみらい)を「年金の日」としています。
年金は私たちが老後を迎えるうえで貴重な収入源となりますが、その仕組みについては意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「年金」のしくみや、平均受給額について紹介していきます。
現在の公的年金制度や、現代シニアがどれほど年金を受給しているのか、参考にしてみてください。
1. 国民年金と厚生年金の仕組みは?
公的年金制度は国民年金と厚生年金の「2階建て構造」になっています。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 加入対象者:原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員
- 保険料:一律(年度ごとに改定あり)※2024年度は月額1万6980円
- 年金額:保険料の納付期間に応じて受け取れる年金額が決まる※2024年度の満額は月額6万8000円
1.2 厚生年金(2階部分)
- 加入対象者:主として公務員やサラリーマンなどが国民年金に上乗せして加入する
- 保険料:毎月の給与やボーナスなどの報酬に基づいた保険料を支払う(上限あり)
- 年金額:加入期間や保険料の納付額に応じて計算され、国民年金にプラスして支給される
では、現代のシニア層はどれほどの年金を受給しているのでしょうか。
厚生労働省が公表した「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」に基づいて、国民年金と厚生年金(国民年金を含む)の平均月額を年齢別に確認していきましょう。