2. 公明党が掲げる「持続可能で安心できる公的年金制度の確立」

公明党では年金の分野として「持続可能で安心できる公的年金制度の確立」を掲げています。

高齢者の所得保障の充実に向けて、被用者保険のさらなる適用拡大を実現すること。また、基礎年金の給付水準の底上げに取り組むとのことです。

なお、働く高齢者に向け、在職老齢年金の見直しも進めるとしています。

在職老齢年金とは、働いて厚生年金保険に加入し続ける中で年金も受給することになった場合、給与と年金額によって年金の一部または全部が支給停止される制度をいいます。

具体的には、「老齢厚生年金の月額」と「毎月の賃金+1年間のボーナスを12で割った金額」が50万円を超えた場合、超えた金額の半分が年金額より支給停止されます(老齢基礎年金は全額支給されます)。

在職老齢年金の仕組み

画像:在職老齢年金の仕組み

出所:日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」

こうした制度がシニアの働き控えにつながるという点から、制度の改革が議論されてきました。

公明党ではこの他にも、年収の壁の解消や大学の教育費の負担軽減、児童扶養手当のさらなる拡充などを公約で掲げています。