青森県弘前市出身の方言詩人である高木恭造さんを偲び、青森を中心に活躍するマルチタレント伊奈かっぺいさんを中心とした「津軽弁の日やるべし会」によって、1988年(昭和63年)10月23日に制定された「津軽弁の日」。
毎年この日には、津軽弁に関する短歌や俳句、川柳などを募集し、入選作品を朗読・紹介されるイベントが開催されています。
津軽弁話者にリサーチ!日本一難しい方言!? 津軽弁講座
まるで外国語のようにも聞こえ、言葉も短いことから他県民から「難解すぎる」と言われることの多い津軽弁。
今回は10月23日の津軽弁の日にちなみ、津軽弁話者にリサーチを行いよく聞かれるワードの意味や使い方を教えていただきました。今日から使える豆知識3選をご紹介します。
【津軽弁 豆知識①】頻出ワード「びょん」の意味は?
津軽弁紹介の代表格とも言える「せばだばまいねびょん」にも使用されている「びょん」。意味としては、「〜らしい」という推量を表す助動詞的となります。
例文として、
- んだびょん(意:そうだと思う)
- せばだばまいねびょん(意:それならだめだよね)
が挙げられます。「びょん」をつけることで「らしい」というニュアンスが含まれ断定を避ける表現に。
2022年にユーキャン新語・流行語大賞のトップ10入りを果たした、関西弁の「知らんけど」のように、「んだびょん」が流行ることを密かに願っています。
とはいえ、会話や文章の後に使用する「知らんけど」と異なり、相槌として使用されることが多いのが「んだびょん」の正しい使い方といえます。