預貯金だけでは資産を増やすのが難しい今、老後資金の準備に新NISAの活用を検討している方も多いのではないでしょうか。
2024年10月24日時点におけるつみたて投資枠対象となる商品数は301本となり、低コストのインデックス投信が増えています。
しかし、資産運用の経験や知識がない場合、新NISAでの運用がイメージしにくいかもしれません。
そこで今回は、新NISAで積立投資を行う場合を想定し、30歳から始めたケースと45歳から始めたケースの資産額推移をシミュレーションしました。
積立投資は長期・分散が基本です。老後までにどのくらいの資金を準備できる可能性があるのか、シミュレーションをもとに確認していきましょう。
1. 積立投資は「長期・分散」が基本
積立投資は、長期間続けることで分散投資や複利の効果が高まり、結果として元本割れのリスクが低くなります。
金融庁の資料を見ると、投資期間が5年間と20年間では、元本割れのリスクが大きく異なることがわかります。
上記のグラフは、1989年以降、毎月同じ金額を国内外の株式と債券に積立投資したケースを示しています。
投資期間が20年以上の場合、一度も元本を割れたことがないことがわかります。
あくまで過去のデータに基づくものですが、長期投資がリスク軽減に大きな効果をもたらすことを示しています。