2.2 【一覧】片働き世帯のモデル年金額例
次に同資料より、片働き世帯の場合の年金額例も確認していきます。
【片働き世帯のモデル年金】
- 夫が報酬54万9000円+妻が国民年金のみ加入:25万4104円
- 夫が報酬43万9000円+妻が国民年金のみ加入:23万483円
- 夫が報酬32万9000円+妻が国民年金のみ加入:20万6862円
- 妻が報酬37万4000円+夫が国民年金のみ加入:21万6617円
- 妻が報酬30万円+夫が国民年金のみ加入:20万494円
- 妻が報酬22万5000円+夫が国民年金のみ加入:18万4370円
夫婦ともに厚生年金に加入している世帯は年金を比較的多く受け取ることができ、夫婦で約33万円を受け取れるケースもあります。
ただし、これは「夫婦2人分」の年金額であり、1人分に換算すると決して高い金額とは言えません。
ご自身のより正確な年金見込額をしりたい場合は、「ねんきんネット」または「ねんきん定期便」で確認することをおすすめします。
3. 老後の家計収支シミュレーションをしておこう
本記事では、一般的な夫婦世帯の家計収支や受給額例について紹介していきました。
老後の生活費は、年金だけでは十分に賄えないケースが多く、特に消費支出が年金収入を上回る世帯では、毎月赤字が発生しています。
さらに、医療費や介護費用などの追加支出も避けられないため、年金以外の収入源や貯蓄を確保しておくことが、安心した老後生活を送るために重要です。
まずは、ご自身の年金見込額を確認し、老後の家計収支をシミュレーションすることで、どのくらいの老後資金が必要かを把握しておけると良いでしょう。
参考資料
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
和田 直子