老後の生活を安心して送るために欠かせない年金ですが、現役世代の方は自分の年金受給額がどれくらいか想像がつかない方もいるのではないでしょうか。

筆者は個人向け資産運用のサポート業務に従事していますが、実際にどれくらいの年金受給額かよくわからないし、将来の生活が不安といった相談も多く受けます。

年金受給額が決まる過程には現役時代の年収や年金の加入状況などさまざまな要因が絡むので、実際の支給額は人それぞれ異なってきますが、実際のところいま年金を受給されている方はどのような生活をしているのでしょうか。

物価上昇や円安の影響もあり、年金受給だけでの生活は苦しくなっているように思います。

そこで今回は60歳代・70歳代・80歳代の厚生年金・国民年金の受給額について確認していきたいと思います。

あわせて、2025年の年金支給日や年金の仕組みについても解説していきたいと思います。

1. 2025年の年金支給日はいつ?今年は12月13日が最後

まずは年金の支給スケジュールについて確認しましょう。

年金は年6回、2カ月に一度偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)に支給されます。

今年の年金支給は12月13日で終わりますので、2025年の年金支給日を確認していきましょう。

1.1 2025年1月~12月の年金支給日

  • 2月14日(金)
  • 4月15日(火)
  • 6月13日(金)
  • 8月15日(金)
  • 10月15日(水)
  • 12月15日(月)

2025年は上記のようなスケジュールとなっていおり、物価高のいまはこれまで以上に計画的に使う必要があるでしょう。

2. 厚生年金と国民年金の仕組みを解説

次に日本の公的年金制度について詳しくみていきます。

【写真9枚】1枚目/日本の年金制度のしくみ、2枚目/年金受給額を「一覧表」でチェック!

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

2.1 国民年金(1階部分)

  • 日本国内に住む「20歳以上60歳未満」が原則、全員加入
  • 保険料は一律(年度ごとに改定)
    • ※2024年度は月額1万6980円

2.2 厚生年金(2階部分)

  • 1階部分に加えて、公務員やサラリーマンなどが上乗せで加入
  • 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)

上記のように日本の年金制度は1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金にわかれます。

現役時代はなかなか老後のことまで考えにくいものですが、働き方によって変わるため意識をしておくとよいでしょう。