老後の生活を支えている「年金」ですが、偶数月に2ヵ月分支給されます。

筆者はFPとして仕事をしていますが、年金受給日が待ち遠しいというお客様の声を聞くことも多いです。

そんな老後の生活を支えている年金ですが、年金に対する不安は年々高まっているのではないでしょうか。

これから年金を受給する現役世代は、年金に対する理解を今一度深めておくとよいでしょう。

そして年金だけでは老後生活を送れない可能性を考えて、早めに老後資金を準備する必要があります。

今回は「年金」について理解を深めていきながら、同時に老後資金の準備方法についてもお伝えしていきます。

1. いまどきシニア【2024年度の年金額例】12月13日にいくら受け取れる?

公的年金の年金額は、物価や現役世代の賃金を考慮して年度ごとに見直しがおこなわれます。2024年の公的年金は、2年連続で前年度より引き上げられました。また、年金支給日は年に6回。偶数月の15日に、前月までの2カ月分が支給されます。

以下で、2024年度の年金額例を見ていきます。

※土日祝日の場合は直前の平日に前倒しとなります。

1.1 2024年度の年金額例

【写真1枚目/全9枚】2024年度の年金額の例。次の写真で1歳刻みの受給額をチェック

2024年度の年金額の例

出所:厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

  • 国民年金:満額で6万8000円(1人あたり)
  • 厚生年金:一般的な夫婦合計で23万483円

厚生年金の年金額は、”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件のもとで計算されたものです。

「標準的な収入のあるサラリーマン+専業主婦(夫)」の組み合わせが40年間ずっと続いた世帯を想定しています。今のシニア世代が現役時代だったころは、一般的な夫婦世帯の姿の一つであったと言えるでしょう。

ただし、現役時代の働き方や収入は一人ひとり異なり、年金加入状況に影響します。それが、老後に受け取る年金水準に直結するのです。

次では今のシニア世代が「実際に受給している年金額」を確認していきます。