10月15日は年金支給日でした。年金支給日は今年5回目。冬への備えや暖房代などで支出が嵩みがちな時期ですから、限られた収入で上手にやりくりしたいものです。

私たちは原則20歳になると年金制度に加入します。60歳まで保険料を納め、65歳以降は年金を受け取りながら生活します。しかし、年金の仕組みは複雑です。制度についてよくわからないまま保険料を納めている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、今さら聞けない年金の仕組みについて、詳しく解説します。また、厚生年金・国民年金の平均受給額についても紹介します。

1. 【今さら聞けない】老齢年金のしくみ

日本の年金制度は、いわゆる「2階建て」とよばれる仕組みです。

【写真全8枚/1枚目】日本の年金制度の仕組み。次ページ以降では60歳代~80歳代の厚生年金と国民年金の平均年金月額を一覧で紹介

日本の年金制度の仕組み

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

1階部分が国民年金、2階部分が厚生年金となっています。それぞれの年金の定義は以下のとおりです。