2. 国民年金と厚生年金、何がちがう?
〈国民年金〉
- 20歳から60歳までの日本国内に住む人全員が加入する
- 働き方等によって以下の3つに分類される
・第1号被保険者:自営業や学生
・第2号被保険者:会社員や公務員
・第3号被保険者:専業主婦など - 保険料や支給金額は物価や賃金の変動率によって決まる
〈厚生年金〉
- 会社員や公務員、要件を満たすパート・アルバイトの方など人が加入する
- 働いている場合は70歳まで加入できる
- 職業によって以下の4つに分類される
・第1号厚生年金被保険者:会社員など
・第2号厚生年金被保険者:国家公務員共済組合の組合員
・第3号厚生年金被保険者:地方公務員共済組合の組合員
・第4号厚生年金被保険者:私立学校教職員共済制度加入者 - 保険料や支給金額は給与額や加入年数などによって決まる
さらに、日本の年金は、支給理由によって以下の3種類に分かれます。
- 老齢年金:原則65歳以上になると受け取れる年金
- 障害年金:障害等級1級・2級の状態にある場合に受け取れる年金
- 遺族年金:年金被保険者が亡くなったときに生計を維持されていた人が受け取れる年金
私たちが一般的にいう「年金」とは、65歳から受け取れる老齢年金のことです。国民年金として受け取るものを「老齢基礎年金」、厚生年金として受け取るものを「老齢厚生年金」といいます。
老齢年金は、老後生活の収入のベースです。しかし、保険料の納付状況や給与などにより差が生まれやすく、受給金額は人によって大きく異なります。厚生年金と国民年金の平均月額について、次章で見ていきましょう。