4. 年金「約61万円・約25万円支給される夫婦」の違いは?
夫婦の年金が約61万円になるケースについては、前章の①と③の夫婦が該当します。
つまり、平均収入50万9000円で働き月額17万3457円の年金を受け取る夫。そして平均収入35万6000円で働き月額13万2117円の年金を受け取る妻の想定です。
これらが1度に2ヶ月分支給されるため、夫婦の年金額は約61万円とされています。
そして、夫婦の年金が約25万円になるケースについては、前章の②と④の夫婦が該当します。
夫は厚生年金に7.6年しか加入せず、ほとんどを国民年金に加入して過ごした想定で、年金月額は6万2344円。そして妻は厚生年金に6.5年しか加入せず、ほとんどを国民年金に加入して過ごした想定で、年金月額は6万636円。
どちらも国民年金の期間が中心ということで、例えば自営業の夫婦などが当てはまるでしょう。
このケースでは、1回あたりの年金支給額が約25万円となります。
これらは手取り収入と異なるという点に注意が必要です。
5. 年金額面は「手取り収入」と異なる
1回あたりの支給額としてみると、かなりまとまった金額に思える年金額ですが、これらは手取り額と異なるという点に注意しましょう。
年金からは、税金や保険料が天引きされます。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できる金額はあくまでも額面なので、そのまま生活費に使えるわけではないことを押さえておきましょう。
年金振込通知書等で、実際に振り込まれる金額を確認しておくことが大切です。