2025年度の年金額が1.9％の増額となります。
実際に金額が反映されるのは、6月支給分からとまだ先にはなりますが、待ち遠しく感じるシニアも多いでしょう。
実は、6月支給分の年金から約61万円（夫：34万6914円、妻：26万4234円）が支給される夫婦もいれば、約25万円（夫：12万4688円、妻：12万1272円）が支給される夫婦もいるのです。
これらはいずれも、厚生労働省が公表するモデル例です。
この違いについて、くわしく見ていきましょう。
1. 日本の公的年金制度をわかりやすく解説
まずは日本の公的年金制度について、簡単におさらいしておきましょう。
日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。
1.1 国民年金（1階部分：基礎年金）
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金（2階部分）
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う（上限あり）
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
将来は障害年金や遺族年金を受け取る方もいますが、今回は老齢年金に焦点を当ててみます。
年金の仕組みや金額は個人によって異なるので、「自分がどれに加入してるのか」しっかり確認しておくと安心です。
