4. 富裕層の消費行動パターンから学ぶ
筆者が見てきた「富裕層」の共通点とともに、データから富裕層の消費行動を見ていきました。
富裕層のお金の使い方や考え方から、参考にできることがあります。
特に「節約」であれば、今日からでも実践できることだと思います。ただし、「なんとなく継続しているサブスク」「乗り気でない会食」などがすべて無駄というわけではありません。
個人によってとらえ方は異なるので、自分にとって「必要か」「不要か」の見直しから進めてみるのはいかがでしょうか。
また、税制上の範囲内で税金の負担を減らす「節税」も立派な「節約」のひとつです。
最近ではiDeCo(個人型確定拠出年金)のような「節税」ができる国の制度も整ってきています。
iDeCoは、節税をしながらコツコツと将来資金の準備ができる運用手段の一つです。積み立てた掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税を抑えることができます。
もちろん「お金」を増やしていく資産運用も大事ですが、上手く「節税」を取り入れることで手元の資金を増やすことも同じくらい大切です。
それぞれの運用手段、制度にはそれぞれ異なる特徴があり、さまざまなリスクもあります。自分の目的や意向にあったものを上手く活用し将来に向かって一歩一歩準備していきましょう。
筆者のお客様の中にもできる限り無駄な消費を減らし、「浮いたお金」を将来への資金準備に当てている方もいます。賢いお金の使い方を身につけていきたいですね。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
- 厚生労働省「iDeCoの概要」
奥田 朝