3. カフェ併設でサードプレイスとしてのポジションを狙う

近年、カフェ併設のサービスが増加しています。書店や図書館、コインランドリーなどの施設がカフェを取り入れることで、ただ用事を済ませる場所から、日常的に訪れたい居場所へと変化を促す施策が見られます。

銀行も例外ではありません。今回のケース以外にも同様の取り組みはあり、その一部を紹介していきます。

・ドトールコーヒーショップ 城南信用金庫瀬谷店
ドトールの飲食スペースと城南信用金庫の待合スペースを一体化し、お客様が気軽に移動できるような設計になっています。

・コメダ珈琲店 東濃信用金庫土岐中央店
コメダ珈琲店の飲食スペースと東濃信用金庫の待合スペースを一体化し、お客様が気軽に移動できるような設計になっています。

・りそな銀行「Cafe & Bank」
タリーズコーヒーとコラボレーションし、「Cafe & Bank」という新しいスタイルの店舗を展開しています。

・高知銀行「Cafe de Banque」
タリーズコーヒーとコラボレーションし、「Cafe de Banque」という地域に根ざしたコミュニティスペースを運営しています。

これらの取り組みは、単にカフェスペースを設置するだけでなく、銀行とカフェの境界線をなくし、より気軽に立ち寄れるような「サードプレイス」を目指したものと言えます。

インターネットバンキングの普及により、銀行窓口を利用する機会が減る中、接点を増やし、新たな顧客体験を提供する動きは今後ますます増えていくことでしょう。

参考資料

三石 由佳