受給できる厚生年金の月額が15万円以上の世帯は、50%未満です。

約6割の高齢者世帯が生活に苦しさを感じているため、年金だけで生活するのはやや苦しいといえそうです。

今回は、厚生年金を月額15万円以上受給できる世帯の割合や年金生活者支援給付金について解説します。

1. 厚生年金を月額15万円以上もらえる人は約46%

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均月額は「14万3973円」でした。

また、令和4年度における厚生年金受給権者は1599万6701人で、月額15万円以上の受給者数は737万6574人でした。

厚生年金を月額15万円以上受給している人の割合は約46%となり、半数以上の人が年金月額15万円未満で生活していることがわかります。

厚生年金は、基本的には加入期間が長いほど、加入期間中における収入が多いほど受給額が増える仕組みです。

つまり、フルタイムで長期間にわたって勤務した方は年金受給額が大きくなりやすく、専業主婦(夫)期間や短時間労働の期間が長い方は、受け取れる年金額が小さくなりやすい仕組みとなっています。

続いて、年金を受給している世帯の生活感について見ていきましょう。