2.3 先取り貯蓄

NISAやiDeCoは元本保証がされないため、なかなか踏み出せない方もいるでしょう。そのような方は、金融機関で先取り貯蓄をする方法がおすすめです。

先取り貯蓄とはその名の通り、先に取って貯蓄に回す方法で、給与が振り込まれたらすぐに貯蓄に回し、残りの金額を1ヵ月の生活に充てる方法です。

自動積立定期貯金(金融機関により名称は異なります)を利用すれば、毎月決められた日にちに、あらかじめ決めた金額が自動で引き落とされ積み立てられます。貯蓄が苦手な方でも、着実に貯蓄ができます。

3. まとめにかえて

年収400万円の方の厚生年金は、月額約14万1000円が目安になります。ただしこの金額は、400万円の年収を受け取れることが前提であるため、減給や休職などで収入が減った場合は、減額される可能性があります。

今後、どのような状況になるのかはわからないため、公的年金以外の方法でも老後資金を準備しておくことが大切です。NISAやiDeCo、先取り貯蓄などを活用し、おひとりさまでも安心して老後生活を送れるよう、早めに準備にとりかかりましょう。

参考資料

木内 菜穂子