4. 老後資金を準備するために押さえておきたいポイント

日本の預金金利は低水準が続いており、これまで以上に資産運用の必要性が高まっています。老後の資産形成においても、資産運用は有効な手段の一つですが、リスクが伴う点には注意が必要です。しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、老後資金の準備に大きく役立つでしょう。

資産運用において重要なのは「分散」を意識することです。まずは、投資する対象を一つに絞らず、複数の地域や通貨に分けておくことが大切です。

次に、投資を始めるタイミングを狙うのではなく、毎月コツコツと積み立てていく方法を選ぶと、投資の時期を分散することができます。さらに、保有する資産の種類を限定せず、複数の金融商品を持つことで、資産全体のバランスを保つことが可能です。

これらの分散のポイントを意識すれば、リスクを抑えながら資産を増やせる可能性が高まります。

特に資産運用の場合、時間を味方につけてあげることで、リスク分散の効果も期待できます。

老後資金の準備を始めるなら、少しでも早くスタートすることが大切です。早めに行動し、長く続けることで、安定した老後の暮らしに備えることができるでしょう。

4.1 【参考】貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

60歳代・二人以上世帯

  • 金融資産非保有:21.0%
  • 100万円未満:5.9%
  • 100~200万円未満:4.5%
  • 200~300万円未満:4.3%
  • 300~400万円未満:3.0%
  • 400~500万円未満:1.9%
  • 500~700万円未満:7.2%
  • 700~1000万円未満:6.7%
  • 1000~1500万円未満:6.8%
  • 1500~2000万円未満:5.4%
  • 2000~3000万円未満:9.5%
  • 3000万円以上:20.5%

70歳代・二人以上世帯

  • 金融資産非保有:19.2%
  • 100万円未満:5.6%
  • 100~200万円未満:5.1%
  • 200~300万円未満:4.3%
  • 300~400万円未満:4.7%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.2%
  • 700~1000万円未満:5.8%
  • 1000~1500万円未満:10.2%
  • 1500~2000万円未満:6.6%
  • 2000~3000万円未満:7.4%
  • 3000万円以上:19.7%

参考資料