3. 在職老齢年金の見直しが検討。将来的には年金カットなしで年金増額も?
本記事では、2022年から導入された「在職定時改定」について詳しく解説していきました。
年金を受給しながら、厚生年金に加入して老後も働き続ける場合、毎年10月に年金額が改定され、受け取れる年金が増額されます。
しかし、年金や就労で得た収入の合計額が50万円を超えてしまうと、年金が一部または全額カットされてしまうため、注意が必要です。
この「在職老齢年金制度」がシニアの就労意欲を低下させる要因となっているため、政府は現在見直しを検討しています。
在職老齢年金の減額基準が緩和されれば、在職定時改定の恩恵をより受けられるだけでなく、老後の収入確保もしやすくなるでしょう。
現時点では見直しの詳細は公表されていませんが、政府の具体的な施策に注目が集まっています。
参考資料
- 厚生労働省「[年金制度の仕組みと考え方]第10 在職老齢年金・在職定時改定」
- 日本年金機構「令和4年4月から在職定時改定制度が導入されました」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
- 内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会 報告書素案」
和田 直子