2. 年金月額15万円の人の手取り額のシミュレーション
では実際に年金月額15万円(単身者の場合)で手取り額がいくらになるか計算をしてみましょう。
【介護保険料】
- 年間:8万7120円
【国民健康保険料】
- 年間:9万876円
【所得税】
- 所得控除:48万円(基礎控除)+17万7996円(社会保険料控除)=65万7996円
- 所得金額:70万円-65万7996円=4万2000円(千円未満切り捨て)
- 所得税:2144円(4万2000円×5.105%)
【住民税】
- 所得控除:43万円(基礎控除)+17万7996円(社会保険料控除)=60万7996円
- 所得金額:70万円-60万7996円=9万2000円(千円未満切り捨て)
- 所得割額:9万2000円×10%=9200円
- 均等割額:5000円
- 住民税合計:1万4200円
【税・社会保険料合計】
- 19万4340円(8万7120円+9万876円+2144円+1万4200円)
【年金手取り額】
- 160万5660円(180万円-19万4340円)
【年金手取り月額】
- 13万3805円
3. まとめにかえて
年金から引かれる税金や社会保険料を確認することで、実際の手取り額が明確になり、将来の生活設計がより具体的に考えられるようになったのではないでしょうか。
将来の安心を得るためには、現実的な数字をもとにした計画が重要です。
具体的な見通しを持つことで、将来に向けた準備が一層しやすくなるでしょう。
参考資料
- 国税庁「公的年金等に係る雑所得の速算表」
- 国税庁「令和6年版 源泉徴収のあらまし」
- 新宿区「令和5年度 国民健康保険料 概算早見表」
- 東京都新宿区「マイ広報誌 介護保険料(令和6年度~8年度)を決定しました」
石川 美香