厚生年金「月額15万円」は多い方なのか、それとも少ない方のか。

自分が平均より上か、または不足しているのかも知りたいですよね。

本記事ではその実態や背景を詳しく解説し、年金15万円が実際の生活にどう影響するのか、さらには年金額を増やすための具体的な方法についてもご紹介します。

この記事を読んで、今後の生活設計や資産形成の参考になる具体的な方法を見つけましょう。

1. 【厚生年金】月額15万円は多い方?少ない方?

月15万円以上の厚生年金を受け取っている人は全体の約46%です。

なお、手取り額は税金や社会保険料の控除により、さらに少なくなることが一般的です。

年金額は現役時代の年収や勤務期間に大きく依存し、収入が高く長く働いた人ほど多く、月15万円以上を受け取る可能性が高くなります。

ただし、現在のシニア女性の場合は月15万円以上の年金を受給している人は約9.3%に過ぎず、男性64.9%よりもかなり少ないです。

【写真全3枚中1枚目】年金一覧表:厚生年金月額階級ごとの受給者数。2枚目では「年金の繰下げ受給」のイメージ図を見る。

【年金一覧表】厚生年金月額階級ごとの受給者数

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 1万円未満:6万1358人
  • 1万円以上~2万円未満:1万5728人
  • 2万円以上~3万円未満:5万4921人
  • 3万円以上~4万円未満:9万5172人
  • 4万円以上~5万円未満:10万2402人
  • 5万円以上~6万円未満:15万2773人
  • 6万円以上~7万円未満:41万1749人
  • 7万円以上~8万円未満:68万7473人
  • 8万円以上~9万円未満:92万8511人
  • 9万円以上~10万円未満:112万3972人
  • 10万円以上~11万円未満:112万7493人
  • 11万円以上~12万円未満:103万4254人
  • 12万円以上~13万円未満:94万5662人
  • 13万円以上~14万円未満:92万5503人
  • 14万円以上~15万円未満:95万3156人
  • 15万円以上~16万円未満:99万4044人
  • 16万円以上~17万円未満:104万730人
  • 17万円以上~18万円未満:105万8410人
  • 18万円以上~19万円未満:101万554人
  • 19万円以上~20万円未満:90万9998人
  • 20万円以上~21万円未満:75万9086人
  • 21万円以上~22万円未満:56万9206人
  • 22万円以上~23万円未満:38万3582人
  • 23万円以上~24万円未満:25万3529人
  • 24万円以上~25万円未満:16万6281人
  • 25万円以上~26万円未満:10万2291人
  • 26万円以上~27万円未満:5万9766人
  • 27万円以上~28万円未満:3万3463人
  • 28万円以上~29万円未満:1万5793人
  • 29万円以上~30万円未満:7351人
  • 30万円以上~:1万2490人

上図を見てもわかるように、全国の平均年金受給額は約14万4000円で、15万円をわずかに上回りますが、地域やライフスタイルによっては十分な生活費とは言い難いです。