9月に届く「年金振込通知書」には、厚生年金と国民年金から天引きさる税金や社会保険料の金額が記載されています。
天引きされる金額は決して少なくないので、通知書を見る度にがっかりする方も多いのではないでしょうか。
次回の支給日が10月15日にせまり、手取り額が気になる方も多いでしょう。
今回は、厚生年金と国民年金から天引きされている税金や社会保険料について詳しく解説します。
また、厚生年金と国民年金の平均年金月額や、受給額ごとの受給者数も見ていきましょう。
1. 厚生年金と国民年金の平均年金月額
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金の平均年金月額は以下の通りです。
【男性】
- 厚生年金:16万3875円
- 国民年金:5万8798円
【女性】
- 厚生年金:10万4878円
- 国民年金:5万4426円
【男女計】
- 厚生年金:14万3973円
- 国民年金:5万6316円
厚生年金の平均年金月額は14万3973円、国民年金は5万6316円となっており、男女間で差が見られます。
特に、現役時代の収入と加入期間に左右される厚生年金の受給額は個人差が大きく、1万円未満~30万円以上と幅があります。