2.4 年金の繰下げ受給をする
年金の繰下げ受給をすると年金額が増え、年金の一部を貯蓄に回しやすくなります。年金の繰下げ受給では、受給タイミングを遅らせることで、生涯にわたって増額した年金を受け取れます。
1ヶ月繰り下げするごとに年金が0.7%増額されます。年金は原則65歳からの受け取りですから、最長で75歳までの10年間繰下げが可能です。最大84%もの年金増額が可能なため、大幅な年金増が期待できます。
ただし、繰下げ期間中は年金を受け取れません。一部の金額を受け取りながら繰下げすることはできないため、貯蓄額が枯渇しないよう、別の方法で老後の収入を得ていく必要があります。
2.5 貯蓄型保険を活用する
投資に前向きでない人や年金受給を遅らせたくない人は、終身保険や養老保険といった貯蓄型保険を活用するのもよいでしょう。保険解約時の解約返戻金や満期保険金などを活用すれば、大きな収入が手に入るため貯蓄額を増やせます。もし年金形式で収入を得たいのであれば、個人年金保険の活用も検討してみましょう。
解約返戻金を貯蓄に充てる際は、予め解約や満期となるタイミングを見越して現役のうちから生命保険を契約しておくとよいです。退職後の契約は収入が減り保険料の払込が厳しくなります。結果的に貯蓄が減ってしまっては意味がないため、早い段階から生命保険を契約しておくのがおすすめです。