2024年9月17日に厚生労働省「百歳高齢者表彰の対象者は47,888人」で、住民基本台帳に基づく100歳以上の高齢者の総数は、9万5119人と発表されました。

人生100年と言われる中で、高齢者の貯蓄額はどのようになっているのでしょうか。

本記事では、70歳代二人以上世帯の貯蓄額や、条件に当てはまればもらえる給付金についてご紹介します。

1. 70歳代二人以上世帯の貯蓄額の割合は?

まずは、70歳代二人以上世帯の貯蓄額の割合を見ていきましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」から、70歳代シニア世代二人以上世帯の貯蓄額の割合について解説します。

1.1 【70歳代】二人以上世帯「貯蓄ゼロ世帯」は19.2%

【写真全2枚/1枚目】70歳代シニア世代(二人以上世帯)の貯蓄一覧表。2枚目は30歳代から70歳代の二人以上世帯の貯蓄額平均値と中央値を掲載

70歳代シニア世代(二人以上世帯)の貯蓄一覧表

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成

<70歳代「二人以上の世帯」の貯蓄一覧>

  • 金融資金非保有:19.2%
  • 100万円未満:5.6%
  • 100万円~200万円:5.1%
  • 200万円~300万円:4.3%
  • 300万円~400万円:4.7%
  • 400万円~500万円:2.5%
  • 500万円~700万円:6.2%
  • 700万円~1000万円:5.8%
  • 1000万円~1500万円:10.2%
  • 1500万円~2000万円:6.6%
  • 2000万円~3000万円:7.4%
  • 3000万円以上:19.7%

金融資産には、預貯金以外にも株式、債券、投資信託、有価証券、生命保険などが含まれています。

1.2 【70歳代二人以上世帯】貯蓄ゼロ世帯と貯蓄額3000万円以上の割合がほぼ同じ

「貯蓄ゼロ」世帯は、19.2パーセントです。一方「貯蓄3000万円以上」19.7%と貯蓄ゼロ世帯の割合とほぼ同じで、貯蓄を多く保有する方との差が大きくなっています。

次の章では、30歳代から70歳代の二人以上世帯の貯蓄額や、70歳代の貯蓄額平均と中央値について深堀りしていきましょう。