3.2 「年金生活者支援給付金制度」は年金受給者で支給対象者に給付
年金生活者支援給付金制度は、老齢・障害・遺族基礎年金を受給していて、所得額が前年より低下している方を対象に給付される制度です。
支給対象者には、日本年金機構よりはがき型の請求書が届きます。
必要事項を記入して提出しましょう。
<老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金>
- 5310円(月額)を基準に保険料納付済期間等に応じて算出
<障害基礎年金生活者支援給付金>
- 障害等級2級:5310円(月額)
- 障害等級1級:6638円(月額)
<遺族年金生活者支援給付金>
- 5310円(月額)
4. まとめにかえて
70歳代の貯蓄ゼロ世帯の割合が19.2%と多く、驚いた方もいるのではないでしょうか。
年金受給者を含めて低所得者向けの給付金もありますが、一時的な救済にしかならず生活の苦しさはあまり変わらないかもしれません。
30歳代などの若い世代のうちから、将来に向けた資金の準備が必要といえます。
余裕資金の一部を、非課税運用ができるNISAや、節税効果のあるiDeCoなどを活用してみるのもいいでしょう。
ただし、資産運用はリスクがあるため、資産の全額を運用に回すのではなく出来る範囲でおこないましょう。
※金額や要件などは自治体等によって異なるので、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省「百歳高齢者表彰の対象者は47,888人」
- 内閣官房「定額減税・各種給付の詳細」
円城 美由紀