2.1 シニアの一人暮らしの生活費は平均約14万5000円

シニアの生活費がいくらかというのも、老後の生活をイメージするのには必要なデータです。老後の一人暮らし世帯を例に、生活支出がいくらなのか確かめてみましょう。

65歳以上の単身世帯の消費支出:14万5430円

  • 食料費:4万103円(27.6%)
  • 住居費:1万2564円(8.6%)
  • 光熱・水道費:1万4436円(9.9%)
  • 家具・家事用品費:5923円(4.1%)
  • 被服及び履物費:3241円(2.2%)
  • 保健医療費:7981円(5.5%)
  • 交通・通信費:1万5086円(10.4%)
  • 教育費:0円(0.0%)
  • 教養娯楽費:1万5277円(10.5%)
  • その他:3万821円(21.2%)

年金の受け取りが始まる65歳以上で一人暮らしの場合の生活費は月額14万5430円と、年金が月15万円でようやく黒字になる程度の支出となっています。年金が月15万円あっても、生活には決して余裕がないことがわかります。

夫婦世帯では支出がさらに増えることがわかっています。年金が月額20万円以上であっても、毎月の赤字は避けられないでしょう。年金以外の資産を取り崩しながら生活していくのが、老後の基本的なお金のやりくりといえます。

では、私たちが老後の生活に困らないためには、今からどのような対策をしておけばよいのでしょうか。次章で解説します。