お盆やお正月には、たいてい夫側の実家に帰省するという人は多いと思います。義実家のなかで唯一の他人とも言われる、嫁の立場。義両親との関係でモヤモヤすることもあるのではないでしょうか。
よく新旧の育児をめぐっての対立話を聞きますが、内情はそれ以外にも”モヤっとポイント”が頻出している様子。嫁の立場のみなさんに聞いた、帰省にまつわるエピソードをご紹介します。
毎回悩む手土産選び、みんなどうしてるの?
まずは、定番のお土産にまつわるお悩みから。こちらでは成功事例をご紹介します。
「最初は良かれと思って、帰省のたびに違う銘菓を用意していました。けど、全然食べてくれなくて。義実家の人たちは、新作を試すよりも慣れ親しんだ同じものをずっと買い続けるタイプだったんです。それ以降、わざと毎回同じものを持って行くようにしました」
「色気がないけれど、現金を渡します。お盆とお正月は長く滞在するので、食費として。あとは、夫が飲む分ぐらいのビール券をお土産として渡すこともあります」
「帰省の少し前に、みんなで食べましょうという意味を込めてお中元を送ります。しゃぶしゃぶセットとか、食事の支度の手間も省けるし喜ばれますよ」
お土産のやり取りも毎度のことなので、「いらないものを義理で買っていくよりも、現金や飲み物にするほうがお互い気兼ねがない」と考える人も多いようです。先に食い扶持分を渡しておけば、滞在中タダで飲み食いするという悪い印象は与えなくて済むのかもしれません。
ただ、家事は嫁の仕事だ!と言わんばかりにすべてを押し付けられる義実家なら、「お金を渡して家政婦扱いされて」と正直ちょっとモヤモヤするのですが。
嫁いびりがないからこその悩み「ぜいたくだけど窮屈です」
次に、気づかい屋さんタイプの義両親を持つ人ならではのお悩みをご紹介します。
義理家族との関係が良好であれば、帰省も苦にならないはず。周囲はそう思うかもしれませんが、優しい舅と姑を持つがゆえに抱く悩みもあるようです。
「食事の支度は、料理上手な義母が全部やってくれるんです。私がせめて片付けぐらいしようと手を出すと、義父が『いいよ、いいよ! 母さんにさせれば』と言ってくれるのは大変ありがたいのですが…それを義母が聞いているわけではないので、義母からすると私は完全に何もしない嫁。義父に『せめて片付けぐらいは私が』と申し出るのですが、基本的に義父が言うことに逆らうのはタブーな空気で。『いいから座ってなさい』と。せめてそれを義母のいるところで言ってくれればいいのですが。板挟みになってしまいます」
「私がたまに料理をすると、義父が気をつかってすごく褒めてくれます。夫も『○○は料理がうまいからさぁ』と、なぜか得意顔。義母も最初は褒めてくれていましたが、私が作ったときだけ褒める義父と夫にイライラが募っているのが分かるんです。『お義母さんにはかないませんよ』と言いますが、それを言うとさらに義父の褒め攻撃...嬉しいけど、空気読んで~! 料理を手伝いづらいんです」
義実家と仲が悪い人からすると、ぜいたくな嘆きかもしれませんね。しかし義両親がいい人なだけに、夫にも愚痴れず居心地の悪さを感じる人もいるのでしょう。