3. 国家公務員をめぐる問題
国家公務員をめぐる問題は、主に2つです。
- 公務員の希望者が減少している
- 若年層の公務員が定着しない
最も深刻な問題は、国家公務員を志望している人が減少している点です。
人事院の発表では、2024年度の国家公務員試験の申込者数が2万4240人でした。そもそも公務員を志す人が減少している状況となっています。
また、キャリアの浅い国家公務員が転職をするなど、定着していない点も問題です。
働きがいや業務量が多すぎるため、国家公務員から別のキャリアを選択する若手が増えています。
4. まとめにかえて
国家公務員の待遇や近年のトピックスについて解説しました。
国家公務員の待遇は、大手企業に勤めるサラリーマンと同じ水準といえるでしょう。
しかし、業務量が多い点や仕事をするモチベーションが見出しにくい点から、公務員を希望する人が減少しています。
離職者に歯止めをかけるために、待遇がどこまで改善されるか注目が集まります。
参考資料
- 内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」
- 内閣官房「民間企業における退職給付制度の状況等に関する調査研究報告書」
- 人事院「記者会見 令和6年8月8日 人事院勧告・報告における川本総裁記者会見の概要」
- 人事院「2024年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)及び専門職試験(大卒程度試験)の申込状況」
- 人事院「令和6年 人事院勧告・報告の概要」
川辺 拓也