4. 10月から該当する人も!年金生活者支援給付金「70歳未満~90歳以上」の平均給付月額

年金収入やその他の所得が低い人を対象として、年金生活者支援給付金が支給されます。

2019年に始まった新しい制度ですが、毎年の所得で判定されるため、この10月から対象となった人もいます。

「老齢年金(国民年金)」の年金生活者支援給付金の平均給付月額も知っておきましょう。

4.1 老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額一覧

老齢年金生活者支援給付金(令和5年3月)

老齢年金生活者支援給付金(令和5年3月)

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 全体:3930円
  • 70歳未満:4528円
  • 70~74歳:4057円
  • 75~79歳:3815円
  • 80~84歳:3778円
  • 85~89歳:3816円
  • 90歳以上:3902円

5. まとめにかえて

今回は年代別の年金平均受給月額を確認していきました。

今の30歳代、40歳代の世代が年金を全くもらえないという可能性は低いように感じます。

しかし今の老後世代とは違い、人口減少や景気の先行きの不安から年金受給額が今よりも低くなる可能性は考えられます。

日本国民一人一人がしっかりと老後の貯蓄を作っていく、そんな時代に突入しつつあるといえるでしょう。

冒頭お話ししたGPIFも、かつては日本の円資産のみで運用していたのですが、今ではドル資産や海外の株式にも投資を始めています。

日本で一番投資を失敗してはいけない機関が、ある程度のリスクを取って運用している時代になってきているため、我々個人もNISAやiDeCoを活用して、運用を始めてみても悪くはないのかもしれません。

しかし投資は全て自己責任です。誰かに勧められたから始めた、みんながやっている銘柄だから大丈夫、というわけではなく、しっかりと調べた上で始めることが鉄則です。

参考資料

杉田 有毅