4. まとめにかえて
今回は、将来受け取れる年金がひと月20万円をクリアする人は、《現役時代の稼ぎ》となる平均月収はいくらだったのかについて確認してきました。
国民年金は全員一律となる保険料の納付済月数で受給額が決定するため、ひと月20万円をクリアすることはできません。
一方、厚生年金は年金加入期間や年収が年金額に影響するため、ひと月20万円をクリアする人もいます。しかし、現役時代の働き方や年収は人によって異なるものです。よって、将来受け取れる年金額も人によって異なります。
将来に向けた資産形成として投資に興味を持つ人が増えていますが、投資はリターンが期待できるだけでなくリスクも伴います。
投資先の特徴や、リスクとリターンのバランスなどを理解したうえではじめることが大切です。
また、投資は時間を味方につけて長期間行うことで、リスク低減が期待できます。
老後の生活は、65歳から平均寿命までを見積もっても25年ほどあります。
そのため、少しずつでも将来に向けて資金を準備していけるとよいですね。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「老齢年金ガイド 令和5年度版」
- 日本年金機構 年金用語集「報酬比例部分」
足立 祐一