物価の上昇が続いており、生活が厳しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

筆者はファイナンシャルアドバイザーやファイナンシャルプランナーとして、日々お客様の生活やお金に関するご相談を受けています。

なかでも「将来の老後資金」や「年金」について不安に思われている方が多い傾向にあります。

そこで今回は、今のシニア世代が受給している「国民年金・厚生年金」の受給額や、年金がひと月20万円をクリアする人の「現役時代の平均月収」ついてわかりやすく解説していきますので、老後の生活について悩まれている方はぜひ参考にしてください。

1. 公的年金「厚生年金・国民年金」平均月額はいくら?

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の、全体と男女別の「平均受給月額」は次のとおりです。

※本記事内で紹介する厚生年金の月額には、国民年金の月額部分も含まれています。

1.1 厚生年金・国民年金の平均月額

【図表グラフ1枚目/全4枚】厚生年金・国民年金の平均月額。2枚目以降で受給額分布やモデル年金の資料も紹介!

厚生年金・国民年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

公的年金は、原則65歳から受け取ることとなっており、現役時代に厚生年金に加入していた期間や収入などに応じて受給額が異なります。

次章では、「国民年金・厚生年金」の受給額において個人差がどれほどあるのか確認していきます。