1.2 2階部分:厚生年金(老齢厚生年金)

会社員や公務員などの方は、国民年金に上乗せして厚生年金にも加入することになります。

厚生年金に加入する方は、国民年金の保険料を個別に納める必要はありません。厚生年金制度によって、国民年金の保険料も負担されるからです。

厚生年金の保険料は、国民年金とは異なり、給与や賞与などの報酬額によって決定します。

老後に受け取る年金は「老齢基礎年金+老齢厚生年金」となるため、国民年金のみ加入する場合より、多くの年金を受け取れることが多いです。

ただし、老齢厚生年金の支給額は、現役時代の厚生年金加入期間や納付済保険料によって変動するため、個人差が大きい傾向にあります。

国民年金と厚生年金の基本について確認したところで、次に、実際に年金はいくら貰えるのか、それぞれの「平均月額」についてもチェックしていきましょう。

まずは、厚生年金の平均受給額について見ていきます。

2. 「厚生年金」は月額平均いくら支給されている?

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、2022年度末時点での厚生年金の平均受給額は以下のようになることが判明しています。

※厚生年金の平均年金月額には国民年金(基礎年金)部分も含まれます。

2.1 【厚生年金】男女別・全体の平均年金月額

  • 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万4878円