3. 国民年金と厚生年金

国民年金は主に自営業者やフリーランスのための公的年金制度で、原則、日本に住む20歳以上60歳未満の全員が加入対象です。自営業者などは毎月の保険料を支払い、40年間の納付で満額を受給できますが、その額は比較的少なく生活費を賄うには不十分です。

一方、公務員やサラリーマンなどにとっては国民年金が「1階部分」となり、これに加えて「2階部分」として厚生年金が上乗せされます。保険料は給与から自動的に天引きされ、両方の年金制度に加入することになります。

それでは次に、70歳代の国民年金と厚生年金の平均年金月額を見ていきます。

3.1 平均年金月額(国民年金・70歳代)

【一覧表】国民年金の平均年金月額

【一覧表】国民年金の平均年金月額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

  • 70歳:国民年金5万7320円
  • 71歳:国民年金5万7294円
  • 72歳:国民年金5万7092円
  • 73歳:国民年金5万6945円
  • 74歳:国民年金5万6852円
  • 75歳:国民年金5万6659円
  • 76歳:国民年金5万6453円
  • 77歳:国民年金5万6017円
  • 78歳:国民年金5万5981円
  • 79歳:国民年金5万5652円