3.2 第3子以降の児童手当の支給額が増額

2024年10月からは、第3子以降の児童手当の支給額が増額となります。

現行制度の第3子以降の支給額は「1万円〜1万5000円」ですが、10月以降からは3万円に支給額がアップします。

【現行の児童手当の支給額】

  • 0~3歳未満:一律1万5000円
  • 3歳~小学校終了まで:第1〜2子は1万円、第3子以降は1万5000円
  • 中学生:一律1万円

【2024年10月以降の児童手当の支給額】

  • 3歳未満:第1〜2子は1万5000円、第3子以降は3万円
  • 3歳〜高校生年代:第1〜2子は1万円、第3子以降は3万円

10月からは、第3子以降の児童手当は、一律3万円に増額されるため、子どもが多い世帯にとっては家計の負担がより軽減されるでしょう。

なお、今回の拡充を受け、「第3子の定義」の見直しもされました。

多子加算のカウント方法として、現行では「高校卒業まで」を対象としていましたが、2024年10月以降からは「大学生に限らず22歳年度末まで」が対象となります。

たとえば、第1子が20歳、第2子が12歳、第3子が10歳の3人兄弟の場合、現行では末子は第3子扱いされませんでしたが、10月以降は第1子が22歳になる年度末まで第3子扱いとなります。

4. 児童手当の変更点③支払月の増加

2024年10月以降から、児童手当の支給月が「6回」に増加します。

現行の児童手当では、支給月が2月・6月・10月の「3回」でしたが、拡充後は2月・4月・6月・8月・10月・12月の「6回」に分けて支給されることになります。

【児童手当の支給月】

  • 現行:2月・6月・10月(4ヶ月分を支払)
  • 2024年10月以降:2月・4月・6月・8月・10月・12月(2ヶ月分を支払)

これまでは4ヶ月分をまとめて支給していましたが、拡充後は2ヶ月分ずつの支給となるため、月々の教育費の補助として活用しやすくなるでしょう。