2. 年金の月額受給額

ここからは現在の年金受給額を見ていきましょう。

日本の公的年金は、保険料を納めた期間などに応じて計算された年金を受け取ることができる「国民年金」と、保険料を納めた期間と働いていた時の賃金に応じて計算された年金を、国民年金に上乗せして受け取ることができる「厚生年金」とで構成されています。

2.1 国民年金の月額受給額

国民年金の老齢年金受給者の平均年金月額は、2022年度末で約5万6000円、2022年度新規裁定者で約5万4000円となっています。

また、基礎のみ共済なし・旧国年の老齢年金受給者の平均年金月額については、2022年度末時点で約5万2000円だと報告されています。

なお、2022年度末における国民年金受給者の年金総額は24兆4936億円となっており、前年度末に比べて約60億円減少していることも分かっています。

ここから考えると、老後、国民年金だけに頼って生活していくのは難しいと言わざるを得ない状況となっています。