普段、様々なお客様からお金の相談を受けている筆者が最近のお客様からよく聞く質問は「年金って将来受け取れますかね」です。
特に20代のお客様は、年金は受け取れないと思っていると考えている方が多いようです。
では実際にはどうなのかいうと、年金の受給額は減っていくどころか増えていっているというのが現状です。
しかし、実際には物価上昇や円安の影響により年金だけでの生活は苦しいと話しているシニア世代の方々が多いことも現状です。
また、これからも物価は上昇すると予測されており、平均寿命も延びていく中で、現在20代である方々が老後の生活を迎える時には、年金を受け取れていたとしても年金だけだとかなり苦しい生活になってしまう可能性はあります。
このようなことから、現役世代の方々は今のうちから理想の老後の生活をイメージして、その生活に向けた準備を考えることが必要です。
今回の記事では、実際に老後の生活を送っている70歳代の方々の年金額や生活費を見ていきます。
また、記事の最後には自分自身で年金とは別に定期収入を得る方法について解説していますのでぜひ最後までご覧ください。
1. 老齢年金をもらう世帯「年金だけで生活できない」約6割に
厚生労働省が2024年7月に発表した調査によると、年金生活を送る高齢者世帯の約6割が「年金だけでは生活できない」と答えているんです。
具体的には、年金や恩給だけで生活している世帯は全体の41.7%。つまり、残りの約6割は年金以外の収入や貯蓄に頼っているというわけです。
この結果から、年金生活があまり余裕があるわけではないことがわかります。
では、現代のシニア世代は、毎月どのくらいの年金で生活しているのでしょうか。
そこで、次からは厚生年金・国民年金の平均受給額について見ていきましょう。